Bistro2983 Chef Patronについて

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Chef Patron
Hirofumi Kurashina
倉科博文
Master of BioScience

皆さん、はじめまして。お元気ですか。

Bistro2983のオーナーシェフ(Chef Patron)です。

とは言っても、現在はホールを任せられる人間がいないため、私がホールに立ってサービスを行って、どうしても必要な場合にキッチンに立つ、という不如意な日々を送っております。

このようなブログを始めるにあたり、まずはじめにどのような人間が店の経営やクオリティーコントロールをしているのかを詳らかにしたいと思い、このスレッドを起こすことにしました。

実は、私は社会人としてのスタートラインから飲食業界に携わっていたわけではございません。

学生時代に学んでいたことも調理とはおよそ関係のないことです。

大学、大学院と東京薬科大学および東京薬科大学院に学び、分子生命科学を専攻し、最終的には「細胞内小輸送とプログラムされた細胞死の関係性」の研究において「生命科学修士」を得ました。

その後、米系の大手製薬会社に就職し、新薬の開発を担う身として社会人のスタートを切ったわけです。

そしが今は、麹町で小さなビストロをやっております。

その過程の中で、実家の会社を引き継ぎ不動産賃貸の業を行うために、宅地建物取引主任者資格を得たり、共稼ぎの子持ち家庭のためにハウスキーパーを派遣する仕事を始めたりと紆余曲折もありながら、今に至っております。

人生とは分からないものですが、もともと食に興味はありました。学生の時分から三ツ星のレストランに出入りをしていましたし、料理自体も好きでした。当時付き合っていた人に鮨を握って振る舞ったりしていたこともありました。

そういった全ての経験がメリメロとなって、私の料理哲学のようなものが出来上がっています。それ故か、私淑するシェフもヘストン・ブルメンタール(UK)やミッシェル・ブラス(フランス)などの修行経験のない独学の三ツ星シェフです。

またやはり、調理法は「なぜそうするのか」という科学的にというか理屈に筋が通ったものでないと気持ちが悪いですし、料理のプレゼンテーションは学生時代に感動した原体験から、「食材が際立つ美しい皿」が出したいと思います。そして、ゲストのその後の人生にも影響を与えることが出来るならば、そんな最高な仕事体験はないな、とも思っているわけです。

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From “Nathan Myhrvold: Cooking never seen before, TED Ideas worth spreading*”

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というのも、これは私が修士2年のころに得た2つの経験に基づきます。

でも、これは、また別の話としましょう。

Bistro2983 Chef Patron

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