今年6月の牛肉に関するインタビューについて

皆さん、お元気ですか。

今回は、本年の6月13日に受けたテレビ朝日「スーパーJチャンネル」におけるインタビューについて、現在の状況も含めてエントリーを起こします。
当時はえらいバタバタしており、落ち着いて記事にもできなかったので。。。

まず、ことの起こりは日経新聞に6月7日に掲載された記事でした。
豪州産牛肉の輸入単価、米国産上回る 干ばつで生産減(日本経済新聞)

実際、この記事が出た時点で、すでに当店へ納品されている豪州産牛肉の価格も若干上昇しており、そのことに関してタイトルにもあるように「スーパーJチャンネル」のインタビューを受けた次第でした。

家計直撃・オージービーフ価格上昇・鶏胸肉や和牛に続き…(JCCテレビすべて)
魚拓
http://archive.is/B7TK1

ただ、このインタビュー内容を局が要約した上記サイトを見てみると、まず骨子の部分で”間違いではない”ものの正確ではない表記があることと、私の話している内容で誤解をされている部分があったので、それを記載しておきます。
P1010485

まず、本文で「今年は米国産牛肉の単価をオーストラリア産が超えている。」との記載がありますが、あくまで関税前の価格が米国産に対して1%高くなったのであって、関税適用後には米国産に対して7%安くなっています。
さらに、私のコメントとして「オーストラリア産の牛肉が米国産の牛肉の価格を超えた」と表記されており、納品価格がそうなったかのように見えますが、これはインタビュー中に「(輸入価格が)超えたので驚いた」という意味合いと文脈で言ったのであって、実際の店舗への納品価格において米国産と豪州産で価格が逆転するなどは経験していませんし、今後しばらくも想定される限りあり得ないでしょう。
superj_170910

ただ、この影響で以下の日経新聞の記事にもあるように玉突き的な余波は続いているようです。

米産冷凍牛肉に緊急輸入制限 豪産高騰余波、関税上げ(日本経済新聞)

豪州産牛肉の価格高騰から、米国産牛肉の輸入量が想定以上に増加し、輸入規定量を超えたためセーフガード発動となり、関税率上昇のため米国産牛肉の価格も上昇という流れです。
ここから、牛肉の需要が豪州産牛肉に再びシフトし、さらに豪州産牛肉の価格も上昇する懸念があります。
実際、8月に入り、セーフガードが発動され米国産牛肉の関税率は38.5%から50%に引き上げられました。
私どもには、まだ、その余波は来ていませんが、今年の年末あたりを警戒しています。

しかし、そもそもこのセーフガードという規制は、国内の供給サイドを守る、という位置づけにあるもののようですが、国内の牛肉は同等部位の単価で国産牛でも倍以上、和牛では三倍近い価格差があって、競合関係には無いような気がするのですがね。牛肉に関しては、本当に必要なのでしょうか。

実は、豪州産牛肉は脂ののりが少ないため、繊細な食味をしており、個人的にはフランス料理と相性がいいのではないかと考えています。フランスだと、仔牛肉や仔羊肉がポピュラーだったりしますが、そんなイメージです。
肉に「味が無くパサつく」ということではなく、「繊細な肉質」に対して「繊細な火入れと調理」をしていけば活きる商材だと思います。
実際に、毎日食べても飽きない肉なんですよね。
なので、オージービーフとフランス料理の相性を深堀りしていきたいと考えているのですが、そうして付加価値をつけていけば、多少の価格変動は吸収できるのではないでしょうか。

今回は、以上です。
お粗末様でした。

Bistro2983  Chef Patron

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Master of Life Science 生命科学修士

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