皆さん、お元気ですか。
本日は、珍しい和牛が入荷したので起稿します。
本日の入荷は山形牛のA5等級のものなのですが、ただの山形牛ではないそうです。
霜降り等級を示すBMSナンバーこそ9(最高は12)ですが、普通の和牛とは肥育月齢がちょっと違います。
通常は30カ月前後の肥育を経て食肉となりますが、この牛は52か月の肥育を経た長生きさんです。
以下に個体識別番号から辿った和牛の履歴を付記します。
肥育を行ったのは佐藤正寿さんです。
総称山形牛牛枝肉共励会や全国肉用牛枝肉共励会で優秀賞をとっている方なので、その筋では有名な方ではないでしょうか。
見た目としては、そんなにバリバリとサシの走った感じはしませんが、肉の表面がテラテラと艶やかに輝いているので、赤身に見える部分にも細かく脂が噛んでいるのでしょう。これは雌牛独特のものです。
鶏なんかですと、年を経た個体の肉質はコラーゲンが増えて、かたく筋張った感じになるのですが、果たして和牛の方は、やはり少し独特の食感でした。噛み切れないという感じではないのですが、擬音化するならばシャキシャキとした食感で、柔らかい感じでありませんね。
ただ、味自体は赤身にも十分に脂がまわっていて、旨みも豊富でした。
これも、一週間はもたないと思うので、ご興味のある方はお早めにどうぞ。
美味しいですよ。
Bistro2983 Chef Patron
Master of Life Science 生命科学修士